2014年11月18日火曜日

About Trench coat





前回はCaNARiのプロダクト、トレンチコートのこだわりに関してお伝えしました。



しかし定番のトレンチコートといえど、
ディティールに関して知らないことも多いのでは。


そこで今回は、「About Trench coat」。










トレンチコートの起源は、第一次世界大戦のイギリス軍で、
寒冷な欧州での戦いに対応する防水型の軍用コートが求められ開発されたものとされています。


トレンチ(Trench)とは「塹壕(ざんごう)」のこと。
砲撃や銃撃から身を守るための溝で、基本的な戦争における陣地のひとつで、
陸上用の防寒具としてのネーミングの由来を持ちます。


もともとは軍用として開発されたトレンチコート。
現代に至っても、デザインディティールにその名残を見ることができます。

その中から、今回のCaNARiのトレンチコートに活かしているディティールに関して。














◇ガンフラップ
かつてはライフルを八方したときの衝撃を吸収するためのもの。
今は、前ボタンを上まで留め合わせた部分を覆う「風よけ」、
コートの内側への雨の侵入を防ぐ「雨よけ」になります。


           











◇エポーレット
もともとは階級を示すバッジをつけたり、
双眼鏡や水筒のストラップがすべり落ちるのを防ぐために取り付けられたもの。


           










◇ストームシールド
肩から背中にかけて二重構造になった布部分のことで、
「アンブレラヨーク」とも呼ばれる。
雨がコートに浸透することを防ぐため、
水滴が滑り落ちるようなデザインになっている。

           











◇インバーテッドプリーツ
ひだ山を付き合わせた構造のプリーツのこと。
内側のボタンをはずすと大きく裾が広がる仕様です。
戦場で乗馬する際、脚の動きを邪魔しないように考案された。


            














それぞれパーツに至るまで意味が込められ作らたプロダクトたち。
役割は必要なくなった今でもデザインとして名残がある。


そのアイテムのヒストリーを知れば、
永遠のベーシックのヴィンテージ要素を感じることができるはずです。









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